
性病というと、性的な接触から感染する病気という意味で知られていますが、正確には性病予防法で定められている、淋病・梅毒・軟性下疳・鼠径リンパ種の4つのことを言います。
そしてその感染経路は、性的接触だけでなく輸血や注射の使い回しなどがあります。現在は性病より広い意味を持つ「性感染症」という言葉が使われることが多くなりました。
クラミジアやカンジダなどの性感染症は症状も軽く自覚しにくいのが特徴ですが、知らずにパートナーへ感染させてしまうこともあります。
また、病気が進行してしまい治療が難しくなることもあります。性感染症になってしまったら、早期発見しパートナーと共に治療をするのが望ましいです。
感染が広まっている主な要因はコンドームの使用率の低下です。コンドームは避妊目的で知られていますが、性感染症予防としても有効なものです。
近年では低用量ピルの普及やパイプカットなどを行いコンドーム以外の避妊法がポピュラーになってきたことでコンドームの重要性が下がっていますが、避妊のためだけでなく性感染症予防のためにもコンドームを使用しましょう。
性感染症に感染した疑いがあれば、早期発見と早期治療が大切になります。専門の機関で検査を受けたり、近年では郵送で検査ができる機関もあるので活用するとよいでしょう。
では、性病にならないために何ができるかといえば、性交渉をしない、というのが確実ではありますがあまり現実的ではありません。
性感染症予防のために性交渉の際に気を付けるべきことは、不特定多数の人と関係を持たない、ということです。特定のパートナーと安全で安心なセックスを心掛けましょう。
また、特定のパートナーと性交渉をする場合も避妊具を使用することで予防につながります。本来なら風俗の利用をお奨めする立場である私ですが、やはり性病感染の危険性を考えるとどうしても風俗の利用は慎重になるべきであると思わざるをえません。